どうもゆとりです。
今回は、FIREを目指して総資産額が700万円を突破したアラサーサラリーマンの筆者がこれからFIREを目指す人向けに、FIRE達成までに必要なことをロードマップ形式で紹介します。
詳細な説明に入る前にFIRE達成のロードマップと時系列の概要を紹介します。
・収入と支出を把握する。
・節約などで支出を削減する。
・収入を増やす
・投資する
さらに時系列でやるべきことはこちら!
・1年目 収入と支出を把握し、支出を削減する。
・2年目 収入を増やし、投資を行う。
・3年目〜10年目 投資の比率を増やす。
・11年目〜15年目 FIREに必要な資産額を見直す。
・16年目〜25年目 FIREを達成する。
FIRE達成のロードマップ
ここからは、FIRE達成のロードマップを具体的に紹介していきます。
実践することは大きく4つになります。
1_収入と支出を把握する
ロードマップの第一歩目として、まずは、現在の収入と支出を把握することから始めましょう。FIREに必要な資産額は、ざっくり年間の生活費の25倍とされています。そのため、まずは現在の収入と支出を正確に把握することが重要です。
現在の収入と支出を把握するにあたっては家計簿や家計簿アプリなどを使って、毎月の収入と支出の内訳を記録しましょう。
今から紙の家計簿をつけるのはちょっと面倒かも…と思われた方には、家計簿アプリの「マネーフォワードミー」をおすすめします。
銀行やクレジットカードを登録することでAPI連携により、支出や収入に合わせて自動で家計簿が作成されるのでキャッシュレスに移行すれば、入力がほぼゼロになるため、圧倒的におすすめです。
地方銀行など一部連携できない銀行等もありますが、大手銀行やネット銀行などであれば連携ができます。
ブラウザでも確認できるとともに、Android版やiOS版のアプリもありますので、気になった方はぜひ公式ページからご確認ください。
FIRE達成のために必要となる世帯人数・FIRE別の金額については、こちらの記事「【まとめ記事】いくらかかる?世帯別FIREに必要な金額を紹介!」にて確認できます。
2_節約などで支出を削減して貯蓄率を高める
現在の収入と支出が把握できたら、次にやることは、支出を削減して貯蓄率を高めることになります。貯蓄率とは、収入から支出を引いた金額を収入で割ることで計算できます。
例えば、年収が約400万円の筆者の場合、税金や社会保険料が約80万円、生活費等約200万円であれば、貯金額が約120万円となり、これを年収の400万円で割れば、貯蓄率30%が出てきます。
なお、FIREにおいては貯蓄率を高めれば高めるほど、FIREの早期達成に近づきます。実際に貯蓄率が30%程度である筆者も貯蓄率の向上を目指しています。
なお、貯蓄率を高めるにあたって、支出を削減する方法はたくさんありますが、例えば次のような6つの方法が挙げられます。
支出を削減する6つの方法
・金額の大きい固定費である家や車、通信費を見直す。
・不要なサブスクリプションや会員費を解約する。
・食費や交際費を節約する。
・ポイントの還元率が高いクレジットカードに切り替える。
・電気や水道などの光熱費を節約する。
・ミニマリズムを生活に取り入れる。
節約では、より多くの項目を見直すことによって節約の効果も上がりますが、一度にたくさんの支出を削減することで、家族の反発や生活の満足度が大きく下がってしまう可能性があるので、まずは1つずつ時間をかけて節約を実践してみることをおすすめします。
また、自分にとって必要なものしか持たないミニマリズムの考えを上手く取り入れることで、不要なものを手放し必要なもののみを保有することとなるため、自分にとっての満足度を維持したまま継続して節約をすることができます。
ミニマリズムが気になった方はこちらの記事【日本におけるミニマリストの源流本!?【ぼくたちにもうモノは必要ない】について】をご覧ください。
3_収入を増やす
支出を削減できたら、次は収入を増やすことで貯蓄率をさらに高めることが必要となります。
収入を増やす方法は数多くありますが、筆者のようなサラリーマンであれば、次の3つの方法があります。
サラリーマンが収入を増やす主な方法
・昇給やボーナスを狙う。
・副業や起業などで収入源を増やす。
・スキルや資格の習得などで市場価値を高めて転職して収入を増やす。
どれも、すぐに成果が出るものではありませんが、まずは今日から第一歩を踏み出すことが非常に重要です。
FIREの達成には十年以上の時間が必要となるため、早いうちに自分の好きなことや得意なことを見つけて、楽しみながら成果の出せる仕組みを構築できれば最強だと思います。
4_投資する
ここまできたら、最後に、投資することが必要となります。収入から支出を引いた金額である貯蓄額を銀行預金に預けておくだけでは、銀行預金の利率が低すぎるため資産が増えることはほぼありません。
さらに商品やサービスの値段が上がるインフレや消費税の増税などの影響で、実質的に資産が目減りしてしまう可能性もあります。
そのため、貯蓄額は投資に回して運用益(不労所得)を得ることが必要です。
なお、投資にあたっては、必ず自分の生活費の半年から1年分の貯金やすぐに必要となる金額を確保し、すぐに必要とならない余剰資金で行うようにしましょう。
投資にはリスクが伴いますが、長期・積立・分散投資などの方法でリスクを抑えることができるとともに、国が作ったNISAやiDecoを上手く活用することで資産を増やすことができます。
なお、投資には様々な種類がありますが、例えば以下のようなものが挙げられます。
・株式や投資信託などの金融商品
・不動産やREIT(不動産投資信託)などの不動産投資
・仮想通貨やNFT(非代替性トークン)などの新興分野
株や不動産、仮想通貨などで継続的に資産を増やすには、時間をかけて知識を習得する必要があるため、投資についてあまり知識のない私たちにはかなり難しいです。
ここでは投資についての知識がほぼ不要である投資信託の中でもコストパフォーマンスの高いS&P500のインデックスファンドに投資することをおすすめします。
なお、これから投資を始めるにあたって絶対的に活用が必須であるNISA制度については、こちらの記事【【2024年新NISA】これだけでOK!S&P500を満額積み立てよう!】をご覧ください。
時系列でやるべきこと
ここからは、FIREを達成するためにやるべきことを時系列で紹介します。
1年目 収入と支出を把握し、支出を削減する。
1年目にすることはロードマップの1と2になります。現在の収入と支出を把握するために家計簿やアプリなどを使って、毎月の収入と支出の内訳を記録しましょう。
その上で、不要なサブスクリプションや会員費を解約したり、食費や交際費を節約したりすることで、支出を削減し貯蓄率を高めることができます。
貯蓄率を高めれば高めるほど、FIREの早期達成が可能となるので、まずは貯蓄率10%を目標にして貯蓄率を高めていきましょう。
2年目 収入を増やし、投資を行う。
2年目にすることは、ロードマップの3と4になります。
昇給やボーナスを狙ったり、副業や起業などで収入源を増やしたりすることで、収入を増やすことができ、貯蓄率をさらに高めることができます。
貯金額については、ただ預金に置いておくだけでは資産が増えず、むしろインフレ率や税金などの影響で、実質的に資産が目減りしてしまう可能性があります。
そのため、生活費の半年から1年分の貯蓄額を確保できたら、余剰資金をS&P500のインデックスファンドに投資して運用益(不労所得)を得ることが必要となります。
S&P500のインデックスファンドは、米国の代表的な株価指数であるS&P500に連動するリターンを目指す投資信託であり、1988年から2022年までの期間で年平均約8%のリターンを記録しています。
年8%のリターンがあれば、100万円を投資した場合、1年後には108万円、2年後には約116万円、3年後には約125万円と複利の効果で時間が経てば経つほど資産が増えていきます。
3年目〜10年目 投資の比率を増やす。
3年目~10年目にすることは、投資額を増やし、リターンを増やすことになります。
株式投資などの場合、定期的に運用状況や市場動向をチェックする必要がありますが、S&P500のインデックスファンドに投資する場合の戦略は長期投資となるため、短期的な価格変動などを気にする必要はあまりありません。
S&P500のインデックスファンドへの投資にあたっては、投資額が大きければ大きいほどリターンの金額も大きくなります。
例えばリターンが年8%の場合、100万円を投資する場合は1年後に108万円ですが、1000万円を投資する場合は、1年後に1,080万円とリターンの差は72万円とかなりの差があります。
そのため、余裕資金や臨時収入などがあれば積立投資を行って投資額を増やすことが必要となります。
11年目〜15年目 FIREに必要な資産額を見直す。
11年目~15年目にすることは、FIREに必要な資産額を見直すことになります。
FIREに必要な資産額は、年間の生活費の25倍とされていますが、十年以上経てば、独身から彼女ができて結婚しているかもしれませんし、子供が生まれているかもしれません。
このように環境やライフスタイルの変化によって、FIREを計画した時点から生活費が大きく増減する可能性があるため、定期的に生活費を見直し、FIREに必要な資産額を再計算しましょう。
また、結婚や子育てなどライフイベントごとの必要経費も忘れないように計算しましょう。
16年目〜25年目 FIREを達成する。
16年目~25年目には、ついにFIREを達成する段階となります。
S&P500のインデックスファンドによる不労所得が年間の生活費を上回るようになれば、FIREを達成することができます。
仮に1億円投資して年間リターンが8%であった場合、不労所得は年800万円、そこから投資の利益には約20%の税金がかかるため、税引後の利益は640万円となります。
このとき年間の生活費が640万円(月額53万円)以下であれば、晴れてFIRE達成となります。
※実際には、S&P500の価格が上下することがあるため、年間リターンが8%であったとしても、取り崩しは年4%程度に抑えることをおすすめします。
FIRE達成後の注意点
FIREを達成したら、仕事を辞めて自由な時間を楽しむことができますが、FIREを達成した後もFIRE達成の状態を維持するためには、次の4点に注意する必要があります。
FIRE達成後の4つの注意点
・運用状況や市場動向をチェックして取り崩し額を調整する
・生活レベルを維持し、生活費はリターンの範囲内に収める
・住民税や社会保険などの必要経費を忘れない
・健康や人間関係などの生活の質を維持する
S&P500のインデックスファンドによるリターンは、リーマンショックやコロナショックなどがあったように、常に安定しているとは限らないので、運用状況や市場動向をチェックして生活費として取り崩す額を調整する必要があります。
また、FIRE達成時には数千万から1億円以上の資産を持つことになるため、余計な支出や生活レベルを上げてしまい、資産を大きく減らしてしまうことにつながるため、注意が必要です。
仕事をやめて、会社からの給料が無くなった後も、住民税や国民健康保険料などを納める必要があるため、生活費以外にもかかる必要経費として忘れずに把握しておく必要があります。
他にも、仕事をすることによって維持されていた規則正しい生活や人間関係などが無くなってしまう可能性があるため、FIRE達成までに、仕事がない休日においても規則正しい生活に気をつけたり、職場以外の趣味やボランティアなどを通して人間関係を構築できるようにしましょう。
まとめ
今回は、FIREを達成するためのロードマップと時系列でやるべきことを紹介しました。
FIRE達成するためのロードマップ
・収入と支出を把握する。
・節約などで支出を削減する。
・収入を増やす
・投資する
時系列でやるべきこと
・1年目 収入と支出を把握し、支出を削減する。
・2年目 収入を増やし、投資を行う。
・3年目〜10年目 投資の比率を増やす。
・11年目〜15年目 FIREに必要な資産額を見直す。
・16年目〜25年目 FIREを達成する。
FIREの達成は一朝一夕にできるものではありませんが、きっちりとした計画を立て、最初の3年間で仕組みを作り上げた後は、じっくり時間をかけるだけでほぼ誰でも実現可能な再現性の高いものです。
FIREは登山やマラソンに近いものであるため、一人で目指すよりも、みんなで交流したり、励まし合いながら目指す方がモチベーションも維持でき、より達成する確率を高めることができます。
FIREに興味がある方は、ぜひ私と一緒に挑戦してくださると嬉しいです。
FIREを目指すにあたっては、FIREやお金について正しい知識を体系立てて学び、理解することが必要不可欠です。実際に私が読んだ本の中でも特におすすめの2冊を紹介します。
子供の頃の世帯年収がたった161ドル(約22,000円)であった筆者が、31歳でミリオネア(1億円以上)になりFIREを達成するまでが書かれた本で、FIREブームを巻き起こすきっかけになった本。
FIREを達成するためのポイントや失敗談、苦悩もしっかり書かれているので読み応えがあります。
【楽天】FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド【電子書籍】[ クリスティー・シェン ]
130万部を突破!一生お金に困らない5つの力(貯める力・稼ぐ力・増やす力・守る力・使う力)を学び身につけることができる本。
リベラルアーツ大学としてユーチューブなどでお金について発信している両学長が書かれており、イラストや図解で丁寧に解説されており、子供から大人までどの世代にもおすすめしたい一冊です。
【楽天】本当の自由を手に入れるお金の大学【電子書籍】[ 両@リベ大学長 ]