どうもゆとりです。
今回は、実際に月5万円(年60万円)を貯金・投資した場合に、FIREまでどのくらいの時間がかかるのか、そもそもFIREは可能なのか、実際にFIREを目指している私が3つのケースに分けて紹介します。
社会人Lv.1
実際にFIREを目指したいと思うんだけど、FIREを達成するためにどれくらいの時間がかかるのかな?
ゆとり
家族構成やライフスタイルなど目指すFIREによってかかる時間が異なるんだけど、今回は、月に5万円(年60万円)を貯金・投資した場合にどれくらいの時間がかかるか紹介するよ。
この記事を読むことで、月5万円(年60万円)を貯金・投資した場合、FIRE達成までにどのくらいの時間がかかるかを知ることができます。
まずは、さらっと結論から!
結論
月5万円(年60万円)の貯金・投資でもFIREは目指せるが、実現までにはかなりの時間が必要となるため、早期リタイアは厳しい。
FIREにどれくらいかかる?
FIREを達成するためには、起業して成功を目指す方や宝くじを当てられる特殊な方を除けば、私を含めほとんどの人が働いて得た給料で貯金や投資を行うこととなります。
仮に毎月5万円を貯金した場合(年間60万円)、FIREを達成できるまでにどれくらいの時間がかかるのでしょうか。
貯金について
社会人であれば、給料日になれば銀行に給料が振り込まれ、そこから生活費や貯金に回しているかと思います。
貯金の良いところは、ほぼ何も考えなくて良いところと預けたお金が減ることがかなり少なく、低リスクであることでしょう。
銀行の普通預金に預ける場合の利率は、大手の銀行でも0.001%、au自分銀行のキャンペーンをフル活用した場合に0.2%となります。
仮に、100万円を1年間預けた場合、0.001%の場合だと、利息は10円となります。
正直に言って、この利息はほとんど無いに等しいので、今回は利息を考えずにFIREにかかる時間等を算定しています。
投資編(特にインデックス投資)
老後2000万円問題や2024年の新NISA制度など、テレビやインターネットなどで投資について耳にすることが多いと思います。
今回は、投資の勉強に時間を使いたくないという方やなるべくリスクを抑えつつ増やしたいという方を想定してインデックス投資で長期・分散・積立投資を行うこととします。
特にインデックス投資の中でもアメリカの上場企業のうち上位500社の株価の値動きに連動するように運用を行うファンドかつ、実際に私も8割くらいの資産を投入しているS&P500に投資することとします。
こちらは、プロが個別に株式等の良し悪しを判断する投資手法と比べると人件費等の運用コストがほとんどかからないため、結果的に長期投資した場合利益が大きくなります。
S&P500に投資を行なった場合、リーマンショックやコロナショックなど一時的に大きく値段が下がる時があるものの、長期的に見ればその利益率は平均すると年利7%になるそうです。
今回の試算では、計算を簡略化するために、1年目に60万円貯金して、2年目から複利が発生するものとします。
なお、利益率を年利7%にするとともに、経済状況がわもっと悲観的なケースを想定して、利益率を年利5%で計算します。
計算方法としては、複利で計算するため、仮に5年後の金額を算定した場合は、次のような計算をすることになります。
1年目(4年間)、2年目(3年間)、3年目(2年間)、4年目(1年間)、5年目(なし)に積み立てた金額の元利合計金額
10年後以上の金額を算定したい場合も同様に続けていきます。
年数が短い場合は、計算機等で計算することも可能ですが、エクセル等の表計算ソフトを活用するともっと楽に計算できます。
表計算ソフトがない方やもっと楽にという方は、金融庁のホームページにて複利計算シュミレーションがありますのでこちらからご確認ください。
金融庁資産運用シュミレーション
実際に試算した結果
貯金(各年)
月5万円貯金できれば、1年間で60万円貯金することになります。(=5万円×12月)
ただ、社会人になったばかりの頃は初任給も低く、奨学金の返済がある場合は、月5万円を貯金できる猛者はほとんどいないのでは無いかと思います。
|
貯金 |
| 5年後 |
300万円 |
| 10年後 |
600万円 |
| 15年後 |
900万円 |
| 20年後 |
1,200万円 |
| 25年後 |
1,500万円 |
| 30年後 |
1,800万円 |
貯金の場合は、30年後に1,800万円となり、FIRE達成には至らないという結果になりました。
貯金だけでFIREを目指す場合は、月の貯金額をもっと上げる必要がありそうです。
年利5%で運用できた場合
年利5%で運用できた場合、貯金と比べると最初の5年間は、そこまで金額に大きな違いはありませんが、10年を超えるとその差は歴然です。
|
年利5% |
| 5年後 |
345万円 |
| 10年後 |
789万円 |
| 15年後 |
1,356万円 |
| 20年後 |
2,081万円 |
| 25年後 |
3,003万円 |
| 30年後 |
4,182万円 |
年利5%で運用できた場合は、25年で3,000万円を超えるため、持ち家や実家暮らしの独身であれば、サイドFIREを達成することもが叶います。
年利7%で運用できた場合
年利7%で運用できた場合、年利5%で運用できた場合と比較しても、25年で1000万円も金額が大きくなっており、年利が高ければ高いほど経過する年数に比例して更に金額が大きくなることがわかります。
|
年利7% |
| 5年後 |
364万円 |
| 10年後 |
882万円 |
| 15年後 |
1,609万円 |
| 20年後 |
2,627万円 |
| 25年後 |
4,056万円 |
| 30年後 |
6,060万円 |
年利7%で運用できた場合は、30年で6,000万円を超えるため、賃貸に住む独身のサイドFIRE、持ち家や実家暮らしの独身のリーンFIREが可能となります。
まとめ
それぞれ試算した結果、次のとおりとなりました。
| |
貯金 |
年利5% |
年利7% |
| 5年後 |
300万円 |
345万円 |
364万円 |
| 10年後 |
600万円 |
789万円 |
882万円 |
| 15年後 |
900万円 |
1,356万円 |
1,609万円 |
| 20年後 |
1,200万円 |
2,081万円 |
2,627万円 |
| 25年後 |
1,500万円 |
3,003万円 |
4,056万円 |
| 30年後 |
1,800万円 |
4,182万円 |
6,060万円 |
月5万円を貯金・投資することでもかなりの金額を貯めることができますが、FIREの達成はかなり厳しく、年利5%や年利7%で運用した場合であれば、サイドFIREにはなんとか到達できそうです。
より早期にFIREを達成したい場合であれば、月の貯金・投資をもっと増やすことが必須となりそうです。
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FIREを達成するためのポイントや失敗談、苦悩もしっかり書かれているので読み応えがあります。